『効果的な練習の仕方』
先日レッスン中に、生徒さんから「ここがなかなかノーミスで弾けるようにならないのですが、どんな練習をしたらいいですか?」という質問を受けました。
ミスタッチをする原因は様々なので、「この練習をしたら即ノーミスで弾けるようになる」という夢のような方法は、残念ながらありませんが、生徒さんに必ずしてもらう練習法があります。
それは、弾けないところを『少しゆっくりめのテンポで、フォルテでしっかり弾く』という練習です。
ペダルは踏まず、手首を脱力して一音一音意識しながら、3〜5回繰り返して弾きます。
根気が要りますので、ある程度大きい生徒さんでないと難しい練習ですが、まじめにこの練習をしてきた生徒さんには、必ず何か効果が現れてきます。
ひ弱だった音がしっかり打鍵して弾けるようになったり、ミスがなくなってきたりと、少しずつ効果を感じられるようになり、聴いている私まで嬉しくなります♪
なるべく練習の負担を減らすために、小さい生徒さんには、1〜2回だけ練習してもらい、曲のボリュームが多い生徒さんには、ハノン代わりにこの練習を3〜5回してもらいます。
生徒さんには、「ミスしながら速いテンポで何回も練習するくらいなら、ゆっくりフォルテで3回弾く方が上達するよ。」と伝えています。
私も、弾けないところは欠かさずこの練習を繰り返しています。この練習をする前と後では、かなりの違いを実感します。
もちろん、この練習方法が全てを解決してくれるわけではありませんが、ここ弾きにくいなあ、とか、ここがなかなかうまく弾けるようにならないなあ、などと思ったら、一度試してくださいね!
毎日根気よく続けたら、必ず何か効果が現れるはずです♪