専門学生のB君は、年中さんの時にレッスンに来られたのですが、とてもマイペースな性格で、練習もかなりのんびりペースでした。
そんなB君が小学5年生の時、学校の音楽の授業で合唱の伴奏をしたいと言って、楽譜を持ってきました。
合唱曲の伴奏は決して簡単ではありません。のんびり練習してきたB君にとっては、譜読みの段階で苦労するかも・・。
でも、今までにないB君のやる気満々の態度に、もしかしたら・・と可能性を感じ、毎日必ず練習することを約束して、出来る限り頑張ってみようということになりました。
B君は今までにない頑張りを見せてくれて、一生懸命練習を重ね、全て暗譜して弾けるほど、見事に仕上げました!
そして中学生の時、有名なユーチューバーのピアニストの大ファンになり、ピアノ熱がさらに高まって、ピアノの腕も飛躍的に伸びていきました。その人のアレンジした「千本桜」を数週間ですごいテンポで弾いてきた時は本当に驚きました!
「30分では足りないから、レッスン時間をもっと増やして欲しい!」と言い始めるほど、ピアノに夢中になっていきました。
音にも敏感になり、「やっぱりスタインウェイはいい音やなあ〜」と言いながら、必ず1曲は大好きなスタインウェイで弾いて帰ります。
レッスンに来る度にどんどん曲のレパートリーが増えていき、高校の文化祭では、ソロライブを開いたほどです。
演奏後の人気投票では、見事2位に選ばれたそうです!
B君はポップスだけでなく、クラシックも好きです。ベートーヴェンの月光のソナタを練習中ですが、先日は「ショパンのバラード1番弾きたいからコピーさせてください」と楽譜を持って帰りました。
基礎力がきちんと身に付いていれば、自分で楽譜を読み、好きな曲を好きなだけ楽しむことが出来ます。
さらに、B君のように、合唱の伴奏にチャレンジしたり、好きなアーティストや弾きたい曲に出会うなど、何かきっかけがあると、積極的にピアノに向かうようになり、ピアノの腕はどんどん上がりますね♪
特にB君の成長ぶりは、私の想像以上でした!
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