ピアノの音色を変えるには?

『大切な指先のタッチ』

ピアノには沢山の音色があります。
明るいキラキラした音、暗く曇った音、深くてどっしりした音、静かな優しい音・・・。

ただ単に、フォルテは強く、ピアノは弱く、ではなく、どんな音を出したいのかを考えながら弾くと、音の種類が変わってきます。

例えば水をイメージする曲の場合、青色一色ではなく、深みのある濃い藍色や、澄んだ透明感のある水色など、色々なグラデーションを感じますよね。

そんな色をどういう音で表現すればよいのか・・・音色を変えるのは『指先のタッチ』です。

指を立てて弾くと、くっきりと際立った音になり、指を寝かせて、指の腹で弾くと、柔らかい、丸みのある音になります。

指先を固くして、軽く打鍵すると、軽やかな音や弱い音になり、指の腹でギュッと押し込むように深く打鍵すると、どっしりした深みのある音になります。

明るく、音を響かせたい時は、打鍵した後、手を高く上げたり、鍵盤をキュッと突くように打鍵したり・・・。

一言では言い表せないほど、様々なタッチがあります。
どんな音を出したいのか、どんな色彩にしたいのか、曲のイメージを膨らませて、指先のタッチをちょっと工夫してみることで、コロッと音が変わります。

基礎がしっかり身に付いたら、さらにワンランク上の演奏法を身につけて、色彩豊かなピアノが弾けるようになって欲しいなと思います。

色々な音色が感じられる演奏が出来ると、ピアノを弾くことがもっと楽しくなるし、聴く人にとってもすごく魅力的ですよね♪